2004 Spring in Nederlan&Belgium

はじめてアムステルダムの地に足を踏み入れたのは今から約9年程前になる。スイスへの乗り継ぎに使われたのがアムステルダムの空港だった。その時、乗り継ぎ時間を利用して空港内を歩き回り何枚かの写真を撮った。オランダを象徴するお土産物屋さんの前に飾られた木靴とチューリプの造花。近いうちに又来れると思った。それから約3年後の春チャンスが訪れたのもつかの間、再び見送りとなった。
オランダ行きはしばらく私から遠のいた。それから6年後の今年の春、シーズンを迎える直前のオランダ・ベルギーへの計画。
普段の横顔を訪ねる旅が始まろうとしていた。

<北へ・・・>

3月12日KL862便で成田を飛び立った飛行機は約12時間の飛行時間の末、遠くアムステルダムのスキポール空港へと降り立った。
はじめてアムステルダムの街を見た印象は曇り空に少しの雨が混じり<暗く、寒い>印象を受けた。
翌日から始まる本格的な旅に備えホテル到着後は最低の準備を済ませ早々とベッドに入った。記憶がないくらいの深い眠りにおちていった。



<運河と風車>

3月13日。前日与えられた睡眠のおかげで最初の行程に用意された<運河クルーズ>も冴えた目と身体で堪能すること出来た。
クルーズ船に乗って見るアムステルダムの街。中世の時代に建てられたレンガ作りの建造物、華麗なルネッサンス様式。年号が残る家々、土地不足から運河に建てられたボートハウス、学生たちの発想。シェル石油本部。運河側からオランダの歴史と経済状態が垣間見える。
オランダの名産品のダイヤモンドの輝きもユダヤ人の経済手腕も素晴らしいけれど、自然の力を借りて進んでいく街の発展に目を奪われる。







<ザンセスカンス>ではオランダを象徴する4基の風車を見た。観光客の間では時々こんな言葉も聞かれるそうだ。
「ハウステンボスの方が大きいね!綺麗だね!」と・・・。オランダ観光の代表的な場所がテーマパークを彷彿とさせる半人工的な場所だと知り、正直驚いた。オランダにはもう一つ、ロッテルダムから車で約40分ほどの距離にある世界遺産に指定された14基の風車が立ち並ぶ<キンデルダイク>と言う場所があるそうだ。ここを早くも次への再訪のプランに組みいれたいと思った。旅ははだから良いのだ。次への思いを残すから旅は楽しいのだ。
風車小屋の中や風車をまじかに見る事の出来る機会には感謝だった。これがオランダの経済を運河と共に支えているのだ。とっても大きな自然の力を借りて・・・。







オランダの世界的に有名な窯元<デルフト>。ここが今日の観光の最終地点。
デルフトは大学街ということもあり、とても静かな落ち着いた街だ。流れる空気に身を任せていると自分が住んでいた街を忘れてしまいそうな
優しさに包まれてこの身がなじんでいくのがわかる。夕暮れ時の、傾きかけた日の光がそんな気持ちにさせるのだろうか・・・。
ここで世界的に有名な作品が数多く生み出されている。

<デルフトブルー>と言われる落ち着いたブルー地に風車やチューリップなど自然などの事象が手書きで描かれている、ポッテリとした厚焼きの温かみのある陶器。遠い東洋に思いを馳せる事が出来るブルー&ホワイトの美しい世界。
フィルメールの<デルフトの羨望>という絵が描かれた街としても有名だ。ここから眺める景色が今日の最終地点。




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